車体の修復歴基準について

  • JU東京 査定マイスター制度は、一般社団法人 日本オートオークション協議会(NAK)が作成した「修復歴判定マニュアル」に沿った判定基準で実施しています。
  • NAKは2001年4月、経済産業省の指導により「走行メーター管理システム」の管理運営とオークション会場の抱える数々の問題や課題の検討を目的に設立された団体です。

修復歴とは?

  • 過去に交通事故その他の災害により、車体の骨格部位を損傷し、「修正」あるいは部品「交換」により修復したものをいう。
  • 流通過程での未修復の「現状車」も同様の判定基準を適用する。

修復歴基準

  • 下記の骨格部位に損傷があるものまたは修復されているものは修復歴とする。
  • ただし、骨格は溶接接合されている部位(部分)のみとし、ネジ止め部位(部分)は、骨格としない。
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骨格部位 修復歴の判定基準
クロスメンバー(フロント・リヤ)
  1. 交換されているもの
  2. 曲がり、凹みまたはその修理跡があるもの
  3. 亀裂があるもの
サイドメンバー(フロント・リヤ)
  1. 交換されているもの
  2. 曲がり、凹みまたはその修理跡があるもの
インサイドパネル(フロント)
ダッシュパネル
  1. 交換されているもの
  2. 外部または外板を介して波及した凹みまたはその修理跡があるもの
ピラー(フロント・センター・リヤ)
  1. 交換されているもの
  2. スポット打ち直しがあるもの
  3. 外部または外板を介して波及した凹みまたはその修理跡があるもの
ルーフ
  1. 交換されているもの
  2. ピラーから波及した凹みまたはその修理跡があるもの
  3. ルーフ周囲のインナー部に凹み、曲がりまたはその修理跡があるもの
センターフロアパネル
フロアサイドメンバー
  1. 交換されているもの
  2. パネル接合部に、はがれまたは修理跡があるもの
  3. 破れ(亀裂)があるもの
  4. 外部または外板を介してパネルに凹み、メンバーに曲がりまたはその修理跡があるもの
リヤフロント(トランクフロア)
  1. 交換されているもの
  2. パネル接合部に、はがれまたは修理跡があるもの
  3. 破れ(亀裂)があるもの
  4. 外部または外板を介して波及した凹みまたはその修理跡があるもの

クランプ跡があっても上記判定基準に該当しない場合は修復歴としない。

修復歴の判定はボディ・構造(フレーム付き車など)や損傷の度合い等により異なる場合がある。

「小さな」のサイズはカードサイズ未満とする。

日本オートオークション協議会「修復歴判定マニュアル」より